藤井ふみよ作品

　野の花はいつも私の心を慰め、勇気づけてくれました。
　もしも誰かにほめてもらえるなら、野の花自身に『ありのままの私を描いてくれてありがとう」と言ってもらえるような絵を描きたい。そんな思いで、散歩や山歩きの折々にスケッチしてきました。しかし、外でスケッチして家に帰ってから着彩という方法では、私には生き生きとした花の美しさが表現できません。そこで実際の花の姿を、一本の筆で下書きから仕上げまでその場ですべて描くという方法をとるようになりました。
　　晩年の熊田千佳慕先生に師事し、先生に絵を見ていただくようになりましたが、野の花がお好きだった先生は、私の絵を「いいねえ」と言いながら、ニコニコと嬉しそうに見てくださいました。そして時々、私の絵を直接筆を入れてくださいました。
　千佳慕先生は、画家として「生涯現役」を全うされました。私も先生のお姿に学びながらこれからも描き続けていきたいと思っています。

　このホームページをとおして、私の絵の世界に触れていただき、ご理解いただけましたら幸いです。

　　＜プロローグ＞　　「野の花に寄せて」　　　　　　　　　　藤井ふみよ
　　　

1950年	新潟にうまれる。　　（現在、相模原市在住）
1971年	小学校教員として勤務のかたわら、御茶ノ水美術学院にて絵画を学ぶ。野の花の優しさに魅せられ40余年数多くの花の水彩画を描く。
2000年	退職。制作活動に専念。
2005年	野の花スケッチ展を各地で開催。花の水彩画教室を始める。　同年以降、毎年相模原市民ギャラリーで個展を開催。
2010年	９月、銀座画廊「るたん」にて『花の画集』（芸立出版）出版記念個展を開催。
2012年	２～３月、ギャラリー「エイチ・アート」にて「藤井ふみよ・若井茂雄テキスト出版記念展」開催
2012年	１１月、新潟五泉市村松、ギャラリー「ページ・ワン」にて個展。
2014年	相模原市民ギャラリーにて、「第9回藤井ふみよ野の花展」主宰（野の花会会員出品）
2015年	６月、相模原市民ギャラリーで「第10回藤井ふみよ野の花展」主宰（野の花会員出品）
2016年	６月、相模原市民ギャラリーで「第11回藤井ふみよ野の花展」主宰（野の花会員出品）
2017年	６月、相模原市民ギャラリーで「第1回花の絵画展」（公募）開催（野の花会員共出品）
2018年	６月、相模原市民ギャラリーで「第2回花の絵画展」（公募）開催（野の花会員共出品）
201９年	６月、相模原市民ギャラリーで「第３回花の絵画展」（公募）開催（野の花会員共出品）
2020年	６月、新型コロナウイルス禍の為、第4回花の絵画展はやむなく中止

　　＜わたしのプロフィール＞
　１９５０年生まれの天秤座です。血液型はB型。好きな花は野薊です。
新潟県の豪雪地帯に生まれ、幼い頃は一日中野の花や虫と遊んでいました。
　画家になりたいと憧れた高校時代、野の花の美しさを知ったのもその頃でした。
共働きをしながら、子育てに追われた小学校教員時代は、暇を見つけて野の花のスケッチをしていました。
　５０歳で教員を退職後鬱々とした日が続き、そこから立ち直ろうとはじめた介護ヘルパーの仕事、そして再び描き始めた野の花のご縁で、たくさんの人々の出会いに導かれるように、野の花の個展、画集とテキストの出版、1本の筆で描く野の花教室の開催へと、夢は大きく広がってきました。
　なかでも、私の絵を認めて励まして下さった熊田千佳慕先生との出会いは、私に大きな自信と勇気を与えてくれました。これからも多く人々に敬愛された故熊田千佳慕先生の名に恥じない絵を描きたいと願っています。